【完】溺愛したいのは、キミだけ。
そこでとにかく否定しようと思った私は、勢い余って大声でそんなふうに言いきってしまった。


そしたらその瞬間、隣にいたメイがハッとした顔で。


「あ、颯希くん……!」


「えっ?」


ドキッとして振り返ったらそこには、カバンを肩にかけて、呆然とした顔でこちらを見つめる颯希の姿があった。


ウソッ……。


いつの間に登校してきてたんだろう。


もしかして今の、聞かれてた?


いや、絶対聞かれてたよね?


こちらへゆっくりと歩いてきた颯希が、武史の肩をポンと叩く。


「そうだよ。俺と美羽はべつに何もないから。変なこと言うな」



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