平凡な私の獣騎士団もふもふライフ
その時、リズとコーマックは「あ」と揃って声を上げた。
じっと座っていたカルロが、目をキラーンっとさせたかと思うと、唐突にジャンプしてコーマックの相棒獣を見事に踏み付けたのだ。
直前まで優雅に歩いていた相棒獣が、べしゃりと芝生に倒れた。困惑して見つめ返す視線の先で、カルロが「ふふんっ」と偉そうにして意地悪げに鼻を鳴らす。
「ちょ、カルロやめなさい、ちょっかいを出すのはだめっ」
呆気に取られていたリズは、足元を叩いて「めっ」と叱りの言葉を投げる。
カルロが相棒獣を片足で踏みつけたまま、なんだよと顰め面を向けてくる。それを見たコーマックが、「はぁ」と呆れ交じりの吐息をもらした。
「まるで団長を見ているようですね……」
あの人も、暇になるといつも突然してくるところがあるんですよねぇ……S寄りの俺様な性格が、似ている気がする……と彼は独り言を呟いた。
カルロが足をどけるのを見届けたリズは、よく聞こえなくて彼を見た。
「え? 何か言いました?」
「あっ、いえ、別に」
ハタと我に返ったコーマックが、慌てて立ち上がろうとして――一体何に焦っていたのか、彼が自分の軍服のロングジャケットの裾を踏んだ。
「うわっ」
そんな声が聞こえた直後、彼の身体がぐらりと傾いてきた。
気付いたものの避ける暇などなく、リズはびっくりして「きゃっ」と声を上げた時には、そのまま押されて一緒に倒れ込んでしまっていた。
じっと座っていたカルロが、目をキラーンっとさせたかと思うと、唐突にジャンプしてコーマックの相棒獣を見事に踏み付けたのだ。
直前まで優雅に歩いていた相棒獣が、べしゃりと芝生に倒れた。困惑して見つめ返す視線の先で、カルロが「ふふんっ」と偉そうにして意地悪げに鼻を鳴らす。
「ちょ、カルロやめなさい、ちょっかいを出すのはだめっ」
呆気に取られていたリズは、足元を叩いて「めっ」と叱りの言葉を投げる。
カルロが相棒獣を片足で踏みつけたまま、なんだよと顰め面を向けてくる。それを見たコーマックが、「はぁ」と呆れ交じりの吐息をもらした。
「まるで団長を見ているようですね……」
あの人も、暇になるといつも突然してくるところがあるんですよねぇ……S寄りの俺様な性格が、似ている気がする……と彼は独り言を呟いた。
カルロが足をどけるのを見届けたリズは、よく聞こえなくて彼を見た。
「え? 何か言いました?」
「あっ、いえ、別に」
ハタと我に返ったコーマックが、慌てて立ち上がろうとして――一体何に焦っていたのか、彼が自分の軍服のロングジャケットの裾を踏んだ。
「うわっ」
そんな声が聞こえた直後、彼の身体がぐらりと傾いてきた。
気付いたものの避ける暇などなく、リズはびっくりして「きゃっ」と声を上げた時には、そのまま押されて一緒に倒れ込んでしまっていた。