君とみたあの夏の流星群。

「まぁ、星祈の前ではそうじゃないみたいだから、知らなくて当然か」


「えっ、どういうこと?!」


理解が出来てない私に、瑠奈ちゃんは説明してくれる。


「星祈も皐月くんがモテることは知ってると思うけど……
皐月くんって女子にたいして、話す気力を持ち合わせてないくらい、すごく素っ気ないことで有名なんだよ?」


「そうなんだ……知らなかった」


碧都がモテることは、もちろん……知ってはいたけど、さすがに、女の子にそこまで素っ気ないとは思わなかった。

でも、私とはちゃんと、話してくれる。
そう思うと、特別な気がして、すごく嬉しいのに……


私は、素直に喜べない。


"幼なじみ"この関係があるから……


近いのに、遠い気がする
この距離感が素直に喜べない原因…。


「……やっぱり、私が、幼なじみだからだよ」


「星祈…」


瑠奈ちゃんは少し複雑そうな顔をして私を見る。

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