君とみたあの夏の流星群。

そう……

碧都が笑いかけてくれるのは私が幼なじみだから。


もし、幼なじみじゃなかったら碧都とは話すことすら出来なかったと思うし、

こんな、内気な性格だから、私から話しかけるなんてことも出来ない。


「私は、今の幼なじみの関係でも充分っていうか……」


私がそう言うと、瑠奈ちゃんは少し唸ってから。


「うぅー、星祈がそう思うなら仕方ないけど……もう少し、星祈は自分に自信持ってもいいと思うよ?」


瑠奈ちゃんは、そう言ってくれるけど……
どうしても碧都と幼なじみ以上の関係に進むことを怖がってる自分がいて、ずっと、何も出来ていない。


幼なじみとして傍にいられればいいって思う反面、碧都にとって大切な人が出来た時に、祝福、出来る自信もない。


こんな自分がすごく、嫌い…。

< 14 / 349 >

この作品をシェア

pagetop