君とみたあの夏の流星群。

「ちょ、碧都……ち、近い」


「……混んでるんだから、我慢して」


碧都は、耳元で言うから、余計にドキドキしてしまう。


「……うぅ」


ドキドキし過ぎて、身が持ちそうにないんだけど。


混んでるせいで、身動きは取れないし、耳元で囁かれるし、逃げようにも逃げられないこの状況は……


明らかで、どうしようも出来ないうえ、この状況が続くなんて……


ドキドキし過ぎて、碧都にも伝わってしまんじゃないかと思うくらい。


あれ?


ドクドクと私のではない心臓の鼓動が、早まる音が、背中越しで伝わってくる。


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