君とみたあの夏の流星群。
★第6章

嘘のほころび

■■■

【星祈side】


予定通り、文化祭の次の日から私の入院生活が始まった。


笹木先生からは、少なくとも1ヶ月は入院する必要があると言われ、
明日には、お母さんが学校に休学届を出しにいってくれることになった。


既に、入院手続きを済ませてあったこともあって、私は、すぐに病室に案内された。


「じゃぁ、ここに荷物置いておくから。他に必要な物があったら、お母さんに言ってね」


「うん、分かった」


「ごめんね、お母さん、一緒にいてあげられなくて」


お母さんは、私の頭をポンポンと撫でる。


「仕方ないよ、仕事なんだから。私のことは、気にせず仕事行ってきて!」


「星祈……我慢してない?ほんとに、大丈夫?」


「大丈夫だって!ほら、早くしないと遅刻するよ!」

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