君とみたあの夏の流星群。

ほぼ、毒のある言葉を吐いてるけど。笑


「ふふっ。笑」


2人の言い合う光景を見てたら、思わず笑みが零れる。


「星祈、どうかした?」


「なんか、碧都と結城くんって仲良くなれそうだなって思って」


「それはない!(んなわけねぇ!)」


そんな私の言葉は、2人にほぼ同時に否定された。


まさかの息もピッタリだなんて、絶対に仲良くなれると思うんだけど。


これ以上、からかうと碧都に怒られそうだし、やめておこう。



「んじゃ、七瀬の元気そうな顔見れたし、おじゃま虫は退散しますかー」


「えっ、結城くんもう帰るの?」


「んなの当たり前だろ?早いとこ出てかねぇーと、七瀬の隣にいるヤツに殺されそうだしな。笑」


チラッと碧都を見れば、あからさまに不機嫌そうな態度をして、結城くんを睨みつけている。

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