君とみたあの夏の流星群。

込められた意味

■■■

【星祈side】


私の症状は変わらず、入院生活も3ヶ月目。


今日で私は16歳の誕生日を迎えた。



───パーン!

静かだった病室に、クラッカーの音が鳴り響く。


「「「「星祈(七瀬さん、七瀬)お誕生日おめでとうー!!」」」」


私のベッドを囲むように碧都、瑠奈ちゃん、一之瀬くん、結城くんが並んで、それぞれお祝いの言葉をくれる。


こんな風にみんなに囲まれながら、お祝いの言葉を言われるのは、少し照れくさいし、恥ずかしいけど……


それ以上にみんながお祝いしてくれることがすごく嬉しくて、涙が込み上げてくる。


「…っ、ありがとう」


「あー、もう!星祈、泣かないでよ。あたしまで泣きたくなるじゃんかー!」


瑠奈ちゃんは私に釣られて涙目になりながら、ギュッと私に飛びついてくる。


「ご、ごめん。だって、嬉しくて……」


「グスン、…っ、友情っていいな」


「ちょっと!何で、あたしより先に一之瀬が泣いてんのよ!」

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