君とみたあの夏の流星群。
★第3章

アルバムの写真

■■■

【星祈side】


「───以上で、話は終わりだ。
だが、くれぐれも羽目を外し過ぎないように!」


先生の長い話が終わると、教室はザワザワと騒ぐ声で溢れだす。


もちろん……
私も例外ではなくて浮かれていた。


何故なら……明日から夏休みが始まるから。


去年は、受験で夏休みを感じることなく終わってしまったけど、今年は受験もないし、高校生になって初めての夏休みということもあって、私は、期待で胸が高鳴る。


「星祈ー!夏休み遊びに行こー!!」


いつもよりテンション高めの声で、瑠奈ちゃんが私に声をかけてくる。


「もちろん!!ところで、瑠奈ちゃんは行きたい所とかあるの?」


私がそう聞くと、瑠奈ちゃんは腕を組んで悩み出す。


「うーん、行きたい所あり過ぎて悩むわー。じゃぁさ、行きたい所思いついたら、連絡するってことでどう?」

< 49 / 349 >

この作品をシェア

pagetop