好色歯科医が初めて真剣な恋をしました

真美は 華奢な体の割に 胸が大きい。

「先生。私ね。もっと 小さい胸が よかったの。」

「どうして?大きいほうが いいでしょう?」


愛し合った後の 気怠さの中で 交わす会話は 妙に甘い。


エッチの時は 高感度で 激しく乱れるくせに

普段は ちょっと意味不明な 不思議ちゃん。

駿平は 真美のギャップを 愛おしんでいた。


駿平より 10才以上若いから 感受性が 違うのか。

真美との会話は 意外で 楽しかった。


「ううん。胸が大きいと 男に媚びてるみたいでしょう?女を売りにしてるとか。だからね。普段は なるべく 胸が目立たない服を 選んでいるの。」

駿平は 驚いて 真美を見る。

確かに真美は 普段 胸元の開いた服を 着ない。


「へぇ。そんな風に 考えていたんだ 真美は。でもさ。女を売りにしたら ダメなの?いいじゃない。女なんだから。」

「そんなの… 本当の私を 見てほしいでしょ?」

「本当の真美か。礼儀正しくて。頑張り屋で。思いやりがあって。でも ちょっと醒めていて。」


駿平が 真美の性格を 分析して言うと

真美は 大きな目を 潤ませていた。


「真美。どうしたの?何か 気に障った?」

駿平は 慌てて 真美に聞く。

「ううん。何でもない…」


今の涙は 何の涙だったのか 気になって。

駿平は 真美を 強く 胸に抱き寄せた。







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