好色歯科医が初めて真剣な恋をしました
駿平も 最近 真美への思いに 狼狽していた。
職場でも 真美が気になって。
真美の姿ばかり 追ってしまう。
今まで 何人もの女性と 付き合ったけど。
駿平は 誰にも 捉われたことがないから。
真美を 抱きたいと思う気持ちを 封じるように
駿平は 水曜の午後 さつきを誘った。
１人の女性に 捉われる自分が 怖くて。
今の 快適な日常が 壊れることが 怖くて。
「さつき。今日の午後 時間ある？」
そっと 駿平は さつきに 声をかけた。
「水曜なのに 珍しいわね。いいわ。保育園に 延長を頼むから。夕方までよ。」
さつきは クスッと笑って 頷いた。
さつきに 満たされれば 気持ちが変わる。
真美ばかり 抱いているから こんな気になるんだ。
駿平は まだ 真美に対する気持ちを 認めたくなかった。
