好色歯科医が初めて真剣な恋をしました

「真美。一度 アパートに行く?着替えとか 身の回り物 持って来ないと 不便でしょう。」

やっと ベッドから出て 

向かい合って 朝食を食べながら。


「うん。冷蔵庫の中も 処分しないと いけないし。」

「じゃ 食事が終わったら 出かけようね。ついでに 真美の物も 色々 揃えないと。」

「色々?」

「食器とか タオルとか。細かい物が 必要でしょう?」

駿平が言うと 真美は 嬉しそうに微笑む。


『可愛いなぁ…』

つられて 笑顔になる駿平。


真美に 夢中になっている自分が

ムズムズするような 恥ずかしさで。


『いい年をして 俺は どうしたんだ。』

駿平は 笑顔を 抑えられなかった。







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