幼女総長と不良たち


今目の前にいるハン君は、私の知ってるハン君??


嫌な汗がこめかみを伝う。


ショルダーバッグから一瞬、変なスマホの振動音が聞こえた。

スマホのバイブって、こんな振動の仕方だったっけ。。

知らないリズムのバイブ音に何となく勘が働いて、

もしかしたらと思い、恐る恐るスマホを取り出してみる。


スマホの画面には身に覚えのない地図の画面が表示されていて

そこには赤いマークが二つ、何かの居場所を示していた。


心臓が音を立てて波打つ。


何で気付かなかったのか・・・

私は今日、そんなにラインばかりを気にしていたのか・・・


「なんで・・・GPSがっ!」


思わず声に出てしまうと、凌久の背中越しにハン君が私の瞳に映り込んで来た。


「・・・言ったよね?

「また行くから」、って。」


次の(まばた)きをする間に、その言葉の意味が脳内に広がる。


ハン君が昨日言っていた「また行くから」は、私のうちに来るってことじゃない・・・


私の居場所に来るってことだ─────


昨日私のスマホを持っているうちに操作したのだろう・・・

見たことのないアプリがダウンロードされている。


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