幼女総長と不良たち
「・・・・織果、それは俺を落とす作戦のうちか?」
いきなり名前を呼ばれハッとし凌久の顔を見る。
私のことを伊東織果だと認めてくれたらしい。
「・・・・しゃくせん?」
「・・・・・」
不思議と見上げる私に凌久が優しい視線を落とす。
・・・・凌久は綺麗な目をしている。
何故私は敵の総長にこんなにもなついているのだろう。
優しくて、大きくて、温かい。
凌久は里桜に似ているかもしれない。
そう思うと急に身体が熱くなって、
今も膝の上に座る私は凌久から顔をそらした。
凌久が自分の指を私の口元から離すと、なんとなく彼自身の口元に持っていくのが分かった。
指に残った私の舐めたあとをきっと舐め取っているのだろう。
おかしいな。
一体私は何に熱くなっているのか・・・・
「ねえ、凌久ばっか伊東さん独り占めは、ダメだよ。」
再び隣に座ったハン君がじーっと私の顔を見つめる。
凌久に言っているんだから凌久の顔を見てしゃべれ。
と、それよりも皆が私という存在を普通に受け入れていることにバリバリ違和感を感じる。
私は彼らの仲間じゃない。マヨやストローをオプションで付けて貰っても敵は敵だ。
「皆が喧嘩を売りたい理由ってなんなんでしゅか?」
ちゃんと敵同士だと皆に認識して貰おうと思い切り出した。
ちょっと鼻息を立てて聞いてやった。
でも皆もくもくと生春巻を食べ続けている。
皆・・・・炭水化物は食べないのだろうか。