諦めた心

それからの哲也さんの動きは早く
母さんに挨拶にきた。

母さんは、凄く喜んでくれた。

哲也さんも年だから
式は挙げないが
一華のウェディングドレス姿を
旭だけが知っているのが
嫌だと言って
身内だけで写真を撮る事になった。

一華側は、
母・菫さん
兄・日和
友達のゆかりちゃん
仕方なく旭と恋人の真優さん
一華のとこの角田所長
一華の書記官の藤堂さん
なぜか、旭の書記官の木原さん

哲也側は、
哲也の姉の静さん
姉と一緒いる翼君のお父さんの昌樹さん
姪の千亜季と旦那の翼君
その子供の結翔と結菜
俺の事務所の金松さんと近藤さん

写真をとってから
みんなワイワイやりながら
飲んで食べて·····

哲也さんの
お姉さんと姪の千亜季ちゃん
とは、仲良しだから
「なんかあったら、直ぐに言ってね」
と、言われて私の身体を心配して
くれているのがわかり
ありがたかった。
「はい。その節は宜しくお願い致します。」
と、言っていると
「一華、宜しくしなくていいからな。
俺が、ちゃんとやる。」
と、てっちゃんが言うから
三人で呆れていると
娘さんの結菜を抱いた翼さんがきて
「そんな、哲也さんがみれるとか
思っていなかった。」
と、言うから
みんなで笑ってしまった。

旭は、みんなからねちねちと
苛められていて
真優さんに助けを求めるが
拒否されていて
またまた、みんなで笑った。

とっても、温かくて楽しい一日と
なった。

真優さんにも
「そろそろ、一緒なってやって下さい。」
と、お願いすると
真優さんは涙を一杯ためて
何度も私に謝りながら、
うん、うんと頷いてくれた。

よかったね。旭、幸せになってね。
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