諦めた心
俺は、哲也さんのお陰で
少しずつ、本当に少しずつ、
怜と近づいて行った。
なんどか
哲也さんと怜のおばあ様の
所にも通った。
そんなおばあ様が
翌年、亡くなった。
怜は、難しい案件を抱えていて
直ぐに帰国ができる状態ではなく
哲也さんを中心に
俺達が動いた。
おばあ様の死に際に
駆けつけることが
出来なかった怜は
おばあ様のお棺にすがり付き
泣いていた。
怜がどんなにおばあ様を
大切にしていたかがわかる。
火葬と同時に納骨をして
怜は、アメリカに戻った。
怜もいつの日か
良き伴侶を見つけるだろう
そのときは、俺も駆けつけるからな。
« 一華目線 »
その時、ずっと
怜の側にいて
怜を支えたのは
兄の日和だった。