好きって言わせるから。

「叶斗は私のこと幼なじみとしかみてないから……」



もはや恋愛対象としてもみてないというか……


女の子とよく遊びにいくし昨日みたいに合コンにだって参加する。


私のことを気にしてる要素なんてどこにもない。



「心桜はそう思うんだ」


「え…？」



花穂が真剣なトーンでそんなことを言うから顔を上げると…



「そんなの分かんなくない？　好きなら好きって言えばいいじゃん」


「っ…できないよ…」



今まで付き合ってきた女の子みたいに叶斗に突き放されたくない。



ううん。突き放されるのが怖い。



それに告白もオッケーしてくれるか分からない。