好きなんだから仕方ない。
「本当、面白いよ。エミィ、君はどれだけの人々にどれほど強く生きる事を望まれてきたんだい?」

「エイミアの時の記憶は覚えていないの。パドメの方が知ってると思うよ」

「手当てしている内に色々と分かってきたんだけど神の体はね、神になる前にどう思われてきたか、今どう思われているかで変わるんだ。神というのは半分は生き物の願いが具現化した物だからね。その中でエミィの治りが一番早い。神になってからの思いでは説明できないほど凄いんだ。とても興味深いよ」

珍しくメルシオが生き生きと話してる。私は嬉しさと驚きを隠せなかった。こんなに積極的に話している所を見た事が無かったから。

「少しの憶測と資料があれば分かる事さ。最初の神は魂という実態すらなかったけれど人間の娯楽のような感覚で星を作り生き物や自然を作った。生き物を増やせば増やすほど意思疏通の仕方など色んな事を付け加えて不自由のないようにした。でも、彼らはそのせいで神の手を離れて生きていった。気になるのなら、神々が付けていた日記を見においで」
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