今夜、あなたに復讐します
「……指月さん。
なんでずっとこっち見てるんですか」
上林に頼まれた書類を打ち直しながら、夏菜は言った。
「いや、社長はこんな忍者の隠れ里に住んでいるような女の何処がいいのかと思って」
だから、忍者じゃないですからね、と思いながら夏菜は言う。
「指月さんは本当に社長がお好きなんですね」
だから、自分のような女が社長の側をチョロチョロするのを好ましく思わないのだろうと思ったのだが。
その言葉に、何故か指月は考え込んでいるようだった。
「ちょっと出てくる」
と言って立ち上がる。