白紙






別れを告げたのは、私。




雪の降る、午前1時。SNSのダイレクトメッセージに打った「別れよう」の一言。




もう涙はとっくのとうに枯れてしまい、悲しくて苦しくて可笑しくなってしまいそうなのに泣くことすら出来なかった。




返事も待たずにダイレクトメッセージを左にスワイプし、【削除】のボタンを押した。




もう、彼が連絡してこられないように、彼のアカウントをブロックした。この動作に迷いはなかった…と思う。




明日も学校だ、と自身に言い聞かせベッド付近にある小さなテーブルに携帯を置くと目を瞑る。








結局、その日眠ることは出来なかった。


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