白紙
___1年と半年前




「 晴れたの、久しぶりだね 」



確かに。梅雨真っ最中であるにも関わらず雨が降らない珍しい日だった。昨日の大雨で所々水溜まりができていて、地面には時折カタツムリやらナメクジやらが動いていた。



「 有咲はさ、今年の夏休みは家族でどこか行ったりするの?来年は就職やら進学やらで夏休み無いようなもんだから、今年は満喫しないと 」



私の隣で笑いながら歩くのは、0歳からの友達、というか幼なじみである 優真 。
小さい頃は私の方が大きかったのに、今では逆転し、身長180cm以上まで成長してしまっていた。








私はこの男に6年間片思いを続けている。









『 特に予定は無いはず。今年はお父さんの仕事の休みとれなくておばあちゃんの家行けないみたいだし 』



スマホに入っているカレンダーのアプリを開き、眺めると何一つとして予定が入っていなかった。



「 ふーん。じゃあ暇なんだ。そしたら、泊まりで温泉行こうよ。 」



……………え?



『 え? 』




「 だーから、温泉。嫌なら別に断っても構わないけどさぁ、俺温泉行きたい。 」




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