蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

その後、蓮人兄さまが頼んでくれた、軽食をつまみながら二人でくっついてソファに座っていた。

「ねえ、蓮人兄さま、一つ尋ねていいですか?」
「ん?」
リラックスしたように私の肩を抱いていた蓮人兄さまは、フワリとした笑顔で私を見る。
こんな表情を向けてくれることが、信じられなくて嬉しくて仕方がない。でも、やはり聞いておきたい。
さっきはきちんと答えを聞けなかった、あの『抱かなければよかった』だ。今日だってあの女性に仕方がなかったと言っていた。

「どうして初めての夜、「抱かなければよかった」って言ったんですか?」
私の言葉に、蓮人兄さまはガバッと起き上がると、慌てて照れたような、複雑な表情を浮かべた。

「さっきも言ってたな。起きてたのか?」
「寝たふりをしてましたが、聞いてしまったんです。でも……」
今の蓮人兄さまを見ていたら、なぜかそんな悪い意味ではなかったのだとわかる。
あの時、目を閉じて不安な気持ちで聞いた言葉とは、違ったのかもしれない。
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