蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
「準備しなきゃ」
我に返ると、さっき火を止めた火をつけなおすと準備を再開した。
夜遅く帰ってきても、お酒は飲んでいるようで、空瓶やビールの缶が捨ててある。
きっと今日もお酒は飲むだろう。そう思い前菜になりそうな物を数品作る。
刻んだトマトとモッツァレラチーズをバジルソースで和えたものや、生ハムやサラダ。
それに簡単に出来るキッシュのような卵を焼く。
そこで初めてだろうインターフォンがなり、私は手を洗うとパタパタと玄関へ向かった。
今の私は兄さまが帰ってきてくれたことが嬉しくて仕方なかった。
ガチャリと開いた扉の向こうから、いつもの完璧なスーツ姿の蓮人兄さまが見えた。
「おかえりなさい!」
嬉しさのあまり、かなり笑顔になっていたのかもしれない。とても驚いた顔の蓮人兄さまに、私はハッとする。
浮かれていたのは私だけだった。そう思うと、急激に恥ずかしさと悲しさが心に広がりそうになる。