心-ココロ-

次の週の当番の日。

いつも通り、図書室に着くと茜部先輩がいる。

あと委員長がいる。


「あー来た来た」

「おつかれさまです」

「おつかれ、折り入って話があってさ」


私が茜部先輩の横に座ると、委員長が話し始める。


「次の土曜日、2人って予定空いてるかな?」

「なんだよ面倒事かー?じゃあ空いてない」

「そうは言わずに、本当は?」

「いやまあ…空いてるけど 」

「私は空いてますよ」

「良かった、でさ、図書室の蔵書増やしたくて、コオカ堂書店に行って買って来てほしいんだよ」

「いや、ネットでポチりゃあいいだろそんなん」

「送料と生徒2人の運賃だったら、送料の方がちょっと高いんだって」

「ケチんなよそんなのー、30円50円の差だろどうせ」

「だと思う。けどぉ…そこをなんとかー」


委員長も大変だな、それぞれの曜日担当に聞いて回ってるんだろうな。


「他の曜日担当の人達は、行くって人いないんですか?」

「全員予定あるって」

「…まあ、嘘だろうな。いやてか、なんで俺ら最後なんだよ。月曜から聞いて回ってんじゃねーの」

「グループチャットで聞いたんだよ、入ってないの君らだけだから直接聞きに来たんだよ」


自己紹介の時、LINE交換しなかったからか…。


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