心-ココロ-

「んで、委員長は?行くの?」

「いや…運賃2人分しか出ないし…」

「だったら、胡桃と委員長で行けば?」

「いや、僕と行くより、話し慣れてる茜部くんと行く方がいいでしょう…」

「あーはいはい、分かったよ。貸し1なー」

「お願いします!」

「いいよな、胡桃」

「はい!」


金曜の夜。


<琴葉、明日急で悪いんだけど会える?>


涼くんからLINEが来る。うわ、タイミング悪い…。

明日の予定の流れとしては、高校の最寄り駅…まあ私の家の最寄り駅でもあるんだけど、そこに待ち合わせして合流。
そこから電車2本乗り継いで、コオカ堂書店という、バカでかい本屋さんで20冊程購入する。
それから私情で茜部先輩の用事…詳しいことは聞かされてないけど、何かに付き合う。
場所はコオカ堂書店付近らしいから余計な交通費はかからないと言っていた。
で、再び電車2本乗り継ぎ、高校に本を置いて帰宅。

透明のカバー着けは、他の曜日担当の生徒がやるらしい。私達にはその業務は回ってこない。

まあそれはそうと、先輩の用事がどれくらいかかるか分からないから、変に涼くんとの予定を立てたくない。


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