トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
救急隊員が駆けつけてきた。

澪はテキパキと状況を説明している。

「同乗者はどなたかおられますか?」

「おひとりで来られている様です」

「あなたは?」

「たまたま居合わせただけですが看護師です。乗って行きましょうか?」

「じゃあ、お願いします」

「理桜ちゃん、行ってくるわ。最後まで付き合えなくてゴメンね」

「いえ」と返事を返した時には、澪の姿は消えていた。

そこへ、チーム関係者が駆けつけてきた。
理桜はチームの控室へ案内され、一部始終を説明して澪が救急車に乗って行った事を伝えた。
澪の事だ。落ち着いたら連絡をくれるはず。

チーム関係者からは感謝され、その後の様子がわかったら知らせてほしいと頼まれた。

まさか、救急車で運ばれた男性が湊斗の関係者だとは、この時は誰も思わなかった。

湊斗ですら知らなかった…。

これも、湊斗と澪の縁なのかも知れない…。



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