トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
数日後、澪の日勤の日を颯斗が教えてくれた。

祖父は当初の予定より長くなりまだ入院している。湊斗は、祖父のお見舞いに行って、澪の終わりを待つことにした。事前に連絡はしていない。

理桜からの情報では、勤務が終わるといつも寄り道せず帰るらしい。

断られる可能性が高いが、何としても話がしたい。

「じいちゃん、体調はどうだ?」

「ああ。もうすぐ退院出来ると思う。ちょっと血圧が高くて様子見だな」

「まぁ、救急車で運ばれた事を思うと無理は禁物だよ」

「ああ。心配掛けてすまない」

「まだまだ元気でいてもらわないと」

「わかってるよ。湊斗の活躍をまだまだ見たいしな。ひ孫を見るまで元気でいたい」

「じいちゃん…。まだまだ元気で居てくれ」

湊斗の兄弟は、4歳下の妹でまだ結婚していない。ひ孫の顔はまだ先だ。

「そうそう。本城さんが仕事終わりに何度か来てくれてな。本当に素敵なお嬢さんだ。湊斗の嫁にはあんな女性が理想だ」

自分より澪に会っている祖父を羨ましく思う。しかも、嫁って…。ぜひにもなってもらいたいと思う湊斗だった。

「じゃあ、じいちゃん次は退院の時かな?迎えに来るからな」
と声を掛け病室を後にした。

湊斗の姿を見たい看護師達は、ナースステーションで病室の方をチラチラ見ていた。そこに湊斗が現れ、きゃあきゃあ盛り上がるのだった。


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