トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
「湊斗さん、ビックリしました。」

すんなり湊斗さんと呼んでもらえて上機嫌な湊斗。
「すまない。両親にもお礼に伺いたいと散々言われていたんだが、何せお店が忙しくて、申し訳ないが来てもらったんだ」
湊斗の澪への気持ちは本物で密かに外堀から埋めて行く作戦に出ているのだが、澪は全く気づいていなかった。

「湊斗さんの実家、趣がありますね」

「かなり、古いからなぁ。元々は祖父母が営んでいたんだが、引退して今は両親と妹が引き継いでいるんだ」

そんな会話をしていると、
「失礼します」と由香が飲み物を持ってきた。

「お姉様はビールで良かったですか?」

「ええ。ありがとう。お姉様って、澪でいいわよ。」

なぜか頬を赤らめる由香は、
「じゃあ、澪様!」

「由香ちゃん面白いわね」とクスッと笑った澪に、兄妹で骨抜きになるのだった。

無言で兄の前に飲み物を置いた由香は、赤いまま部屋を出て行った。

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