cigarette love【完】



決して要領も良いワケではなく、そこは時間を費やしてでもやっている。


そして、そんな案件が無事終了したらこうして誰にも言ってない″憩いの場″=会社から少し離れた屋外の喫煙スペースに来てるワケなんだけど。



「確かに、キャラってなんでしょうね」



そう言いながら田島はスーツのポケットから真新しい煙草の箱を取り出した。


チラリとその煙草を見ると、私がハタチくらいのときによく吸っていたものーー初心者向けの煙草だった。



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