復讐の華
倉庫に戻り、病院には行きたくないという晟也の怪我の手当てを來がしていた。
さすが暴走族の総長とでも言うべきか、やけに慣れた手つきで傷を覆っていく。
彼らにとってはこの程度の怪我は日常茶飯事なのだろうか。
少なくとも私が来てからは、こんな有様見たことが無かったのだけれど。
幸いにも骨折などは無かったようだ。
それでも、身体中に巻かれた包帯が怪我の酷さを表していた。
「誰にやられたんだ?」
手当を終え、総長室のベッドに横になっている晟也に來が問い掛ける。
私がこの場にいても來はもう咎めなかった。
「他の族じゃねえから安心しろ」
「水憐の総長として聞いてるんじゃない。お前の仲間として心配してるんだ」