イジメ返し―新たな復讐―
「もうわたしには先生の存在は必要ありませんから。電話で話しててもイラつくだけなのでもう電話もしてこないでください。そもそも、どうしてうちの家の電話番号知ってたんですか?学校辞めたのに、生徒の個人情報持ってるのってアウトですよね?もしまたわたしにお説教してきたらわたしにも考えがありますから」

『どうして……』

先生の声がかすれた。泣いているんだろうか。鼻声になりながら先生は言った。

『どうして変わってしまったの……?』

その言葉が妙に勘に触った。

「うるさい。死ね」

わたしはそう言うと一方的に電話を切った。

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