イジメ返し―新たな復讐―
「ありがとう」

真紀に対して負の感情を抱いてしまっていた自分が情けない。

真紀は別にカスミちゃんの味方をしていたわけじゃないのに、勝手に苛立ってしまったことを後悔する。

わたしの為に素手で上履きを拾い上げ、洗ってくれる人なんてきっと真紀しかいない。

今までも、これから先もきっと……。

「真紀、わたしがやるよ……」

「いいって。気にしないで。今日は天気がいいから教室のベランダに干しておけばすぐに乾くからよかったよ」

真紀の笑顔に救われる。

それと同時にわたしは思った。真紀を決して巻き込んではならないと。

カスミちゃんと志穂ちゃんからどんないじめを受けようとわたしは一人で耐えるかしかない。

わたしはこの日、そう心に決めた。


< 60 / 292 >

この作品をシェア

pagetop