【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
達成したことへのお褒めの言葉なんかつらつら書かれてるとかじゃないよね……?
ポカンとした私をよそに、宝箱の中にライトを向けて虹くんが確認する。
「……ちょ、ちょっと虹くん!?」
なんの躊躇もなく“天沢虹 宛”と書かれた手紙を見つけて開いた虹くんに、私は驚いた。
「──っ、」
でも、それよりも、手紙を読んだ虹くんの方がもっと驚いていて……。
「やっぱり……」と、独り言みたいに声をもらした。
「……やっぱりって、それ……送り主から?」
暗い部屋の中で、虹くんが静かに窓際へと歩いていく。
「俺、最初……お前が俺の部屋にやって来てから、なんでどこの誰かも知らねぇ奴とルームメイトになって、訳のわかんないことさせらんなきゃいけないんだってすげぇ疑問だった」