【完】絶対に内緒のふたり暮らし♡1/2
「予想外なことすんなよ」
ボソボソと何か言っていたけど、私は襟を整えて、リュックを背負った。
「よし! 虹くんお待たせしました!」
スクールバックがよかったけど、いざという時に全力で走れるようにリュックにした。
「な、なに?」
ドアに背中を預けた虹くんが眉を寄せて視線を送ってくる。
支度、遅かったかな……?
「虹、くん?」
「いきなり脱ぐのは禁止」
ペシッと軽くおでこを叩かれた。
「っ、気をつけ……ます!」
そっか、さすがにお目汚しだ。
無関心な虹くんのことだから、まさか何か言ってくるとは思わなかった。
見たくもないもん見せるなってことだろう。
肝に銘じておこう!