ベランダに21時、君に会いたい。
「そ、そんなっ! 無駄にならないようにリードしますっ!」
「リード?」
「はい、礼央さんが楽しめるように頑張ります」
「無理だね、楽しくない。」
なんなの……早く引いてくれないかな。
「俺、好きな子しか可愛いと思えない。どんなに着飾っても可愛い、愛しいって思うのはあいつだけだ。」
早く諦めてよ、もうさ。
俺にはあいつしかいないんだよ、暖以外、いらない。
** *
「礼央、同窓会のハガキ届いてたよ」
「……高校、のか」
暖は、また来ないのかな……来ないなら行きたくない。
「これも、あんた宛」
「ありがと」
「そういえば、香奈ちゃんがね言ってたの─︎─︎」
まじか、めちゃくちゃ嬉しくてハガキね出席に丸をつけてポストに出した。
─︎─︎暖ちゃんが帰ってくるんだって。
暖が帰ってくる……ずっと会いたくて仕方なかった君に会えるんだ。
どうしよう、楽しみすぎる。君に伝えたいことがある。
ずっとずっと好きなんだって、君しか考えられないって……今度こそ、伝える。
「暖っ!!」
君が好き、だよ……。
終


