オフィスとは違う彼の裏の顔



次に目が覚めたのは、日が落ちかけの時間だった。



「南央さん…ごめんなさい」


隣でしゅんとした表情で、謝ってくる




「僕…」



「私たちは何もなかった。今ここで寝ているのは何かの間違い」




それでいいでしょ?と彼を少し突き放すように言う。


その後からはお互い無言で、私は部屋を出る時に



「カフェにはちゃんと連れてってよね」


それだけを言い残し、部屋を出た



自分の部屋に帰ってからは何もする気が起こらず、次の日の日曜も何もすることなく、無駄な一日を過ごした。



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