君がいたから

「結愛、俺もすごく楽しみ
でも、はしゃぎ過ぎて寝ないとかはなしだからな 」


ギクッ…
考えていることがバレた。


「夜ふかしする悪い子のところには
サンタさん来ないから消灯時間にはベットに入ること 」


サンタさんって………
小学生の子だって信じないよ。

ムッとした表情を作って、蓮の方を見る。


「あんまり子ども扱いしないでよ 」


「採血であんなに泣いたのに
まぁ、そんなとこが可愛いんだけどな 」

「蓮、うるさいよ 」

怒ったように言ってみたけど、
顔だけはニヤけてしまった。


「そんな顔で怒っても怖くないよ
むしろ誘っているでしょ? 」


「そんなこと…………ない 」


「間があったけど 」




蓮の言葉に体が熱くなったけど、
同時に少し寂しいな…とも感じる。

本当はキス以上に繋がりたいって思うけど
今の私だと無理だもん…



「まあ、俺は結愛がそばにいてくれるだけで満足だけどな 」



そんな寂しさも蓮の魔法の言葉で
すぐ飛んでしまうんだけどね。






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