君がいたから


10分くらい立つと保健室のドアが開いて
心配そうな顔をしたお父さんの姿が視界に入る…


「結愛、辛そうだな
歩けなさそうだから抱っこするね 」


お父さんは私を軽々と持ち上げる。



「結愛、荷物だけ持っていくね 」


香帆と美月は、荷物を持っていっしょにきてくれる。


「ごめんね…2人とも…授業始まっているのに… 」

しかも小テストだし…


「全然大丈夫だよ。
授業受けたくないし、テスト勉強してないから 」

「私なんてどうせ寝ているだけだし」


笑いながら言ってくれる香帆と美月
本当にいい友達を持ったと思う。



「…ありがとう 」


「どういたしまして、早く良くなってね
じゃあまた今度ね、バイバイ 」


気づくと車まで来ていて、
笑顔で手を振ってくれた。


< 9 / 220 >

この作品をシェア

pagetop