直球すぎです、成瀬くん
「……あの、どうしてここで寝てたんですか…?」
私が口を開くと、スマホから目を離した成瀬くんはまた、小さく息を吐いた。
「…別にいーだろ……教室、騒がしくて嫌いなんだよ」
「…え、じゃあ……昼休みにいつも教室にいないのって、ここに来てるからですか…?」
「…だったら何だよ」
…否定しない……てことは、そうなんだ…
成瀬くんが思った以上にすんなり答えてくれたので、少し驚いた。
「じゃあ、お昼ごはんもいつもここで…?」
「…それが何だよ」
「……1人で……?」
「おまえうるせーよ宮城かよ、1人で食べたらダメなのかよ」
「…確かに、成瀬くん友達多いイメージがあまりないというか…宮城くんくらいしか、ちゃんとお話ししてるところ見たことないですし…」
「…おまえ、俺に遠慮すんの辞めた途端なかなかな発言すんじゃん」
「えっ…あっ…ごめんなさい……!すみません、調子に乗りました…」
思った以上にテンポのいい会話が続いたから、私は思わず、思ったことをそのまま口にしていた。
…いつもの私ならそんなこと絶対にしないのに……!
「禁止したよな。咄嗟のソレ」
あんなことを言ってしまったあとなのに、成瀬くんは少しも表情を変えずに言った。
あ……そうだった、咄嗟のごめんなさい、禁止されてたんだった………
「本当に悪いことした時だけちゃんと謝れればいいと思うけど、人として」
「…はい…」
「それに今の、別に謝るほどのことじゃねーし。実際おまえの言う通りだし」