直球すぎです、成瀬くん
バン、と乾いた音。
思わず肩が上がる。
成瀬くんが窓台から床に下りた音と認識した頃には、目の前にその姿があった。
「おまえが出て行かないなら俺が出る」
大きくため息を吐いた成瀬くんに、私は咄嗟に口を開く。
「ご、ごめんなさい…」
「チッ」
……し、舌打ち……………
「だいたい、そうやって合わせまくってたら、本当のおまえはどうなんの?」
「………え…」
「他人に嫌われないように?周りの顔色伺って空気読んで自分の気持ちに嘘つきまくって、それで生きてて楽しい?」
「…っ、」
強い口調でそう言い放った成瀬くんは、私の横を通り抜けると、教室の外へ出ていった。
………あ、頭が…………
成瀬くんに言われた言葉、その全てが、私の頭の中を占拠する。
1つ1つの言葉から交互に、思いきり殴られたかのような鈍痛ーーー
窓の外から花火が打ち上がる音と、それに反応する歓声が起こっていることすら聞こえず、私は、ショックのあまりその場から動けなくなっていた。