We can change〜仲間がいる限り〜
魔女の悩み〜私には、友達がいない〜
「先生、ありがとうございました!!」

「ええ。またいつでも相談してちょうだい」

オズは相談に来た生徒を見送る。もう六時だ。そろそろ帰ろうかしらとオズは図書室を出る。

「あっ、先生……」

ドアの前には赤毛の気弱そうな女の子が立っていた。高等科に通う魔女だ。

「メイ、どうしたの?」

メイは学校でクラスメートたちとあまり会話をしない。オズは優しく微笑み、メイに訊ねる。

「あっ……えっと……相談……」

俯きながらメイは言う。オズは「大丈夫!さあ、入って」と図書室の中にメイを入れた。

「いいんですか?お時間……」

「いいのよ。生徒の悩みを聴く方が大切だもの」

オズがそう言うと、メイは泣き出しそうな顔を見せる。オズはメイを椅子に座らせ、自分も斜め前に座る。

「私……三ヶ月前にこの学園に転校して……ここで変わりたいって思ってました」

メイの瞳から涙があふれ出す。オズはティッシュを差し出し、メイの言葉に耳を傾けていた。
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