17時、カフェオレ。
カフェオレへの想い



翌日、昼休み

私はまたお弁当を持って、2年生の階へと向かった。


「あ、昨日の子じゃん」


C組へと着くと、昨日の方が私を見て

「将人ー!」


なにも言わなくても、勝手に伊藤先輩を呼んだ。


「あれ、また優奈ちゃんじゃん。
どうしたの?また一緒に食べる?」

「…や、今日は理玖先輩を誘おうと思ってきたんです。
でもなにも言う前に伊藤先輩を呼ばれてしまいまして」

「えっ、理玖に昨日のこと言うつもりじゃないよね?」


そう言いながら、先輩は私の腕を掴んで教室から少し離れた。


「それはさすがに…!
…でも、昨日のことを未希に話したら、絶対にチャンスだって言われまして
昨日伊藤先輩も遠慮することないって言っていたので、やっぱり頑張ろうって思ったんです」


あんな人に、私は負けたくない。
先輩を譲るなんてできない…!!

少しの希望もないのかもしれないけど、でもせめて
私は先輩を避けてないですよって伝えたくなったんだ。


「そっか。それは俺も応援してる。
昨日のとこ、先行ってなよ。
俺理玖に行くように伝えるからさ。

…一応あいつモテるから。
彼女いるのに、他の女の誘いのってるとこ見たら、他の女も調子乗るかもしれないし」

「あ、やっぱりモテるんですね」

「まぁね。
だから先行っときな」

「はい」


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