17時、カフェオレ。



---理玖side


「見ろ!理玖~!」

「なに?」


さっき、ゴミ捨てに行ったのになかなか帰ってこなかった将人がようやく戻ってきた、と思ったら
なんか持って俺のところに来た。


「ジャーン!」

「…クッキー?」

「女子にもらった!いいだろ!」

「あ、そう」


そんなことか…
ってか、あの未希ちゃんとかいう子はどうなったんだよ。


「え、興味なしかよ」

「別に興味はないよ」


将人が誰から好かれるとか、別にそこまで…
っていうかそれこそさっきの未希ちゃんて子はどうなったって話なんだけど。


「なんだよー
優奈ちゃんのクッキーなのに」

「え?
え、なんで優奈ちゃんのクッキーを将人が持ってんの?」

「なんだよ、やっぱ興味あるんじゃん!」

「…別にそういうわけじゃないけど」


…そか。さっきゴミ捨てで一緒になったんだっけ。

ってか、さっき優奈ちゃんやけに楽しそうだったしなに話してたんだろ。


「…さっき、何話してた?」

「ほら、興味あるんじゃん」

「それもういいから。何話してたんだよ」

「別に?理玖が優奈ちゃんとのこと喋ってくれないから俺も秘密だね!」

「はぁ?」

「んーま!さすが優奈ちゃん!」


…ってかもう食ってるし…


「可愛いし、紅茶もクッキーも作るのうまくて
そりゃモテるわけだな。
な!理玖」

「はいはい」




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