塩対応彼氏の恋愛事情。
「ただいま…」
電気は真っ暗だからまだ絢くんは帰ってきてないけど、癖でただいまを言っちゃった。
「はぁ…」
今日は少し疲れたかも。
遊佐くんにも、お昼のことメールで謝ろう。
「着替え…めんどくさいなぁ。」
遊佐くんにごめんねのメールを送って、ソファにドカっと座ると急激に眠気に襲われた。
「あ…遊佐くんからだ。」
“大丈夫!俺の方こそ、ちょっと強引すぎたよな、悪い。また今度飯食いにでも行こ!”
「相変わらずだなぁ…。」
いつも笑顔で、優しくて、気遣いも出来ちゃって。
遊佐くんのこと狙ってる人なんて沢山いるのに、当の本人は気づいてもいないんだから。
「ふぁ…」
そしてそんな遊佐くんになんと返信しようか考えているうちに、私は携帯を握りしめて眠ってしまっていた。