煌めいて初恋
「それは構わんが……、お前、駅までの道のり分かるのか?」
「う…ん、実はまだ駅まで一度も行ったことなくて。一応携帯あるし、多分大丈夫」
「だかなぁ…駅に行くには結構時間がかかるし、道も複雑なんじゃよ」
森本のおじいちゃんはうーんと難しい顔をして唸った。
「あの…それなら、私が一緒に行こうか?」
楓は恐る恐る声をかけた。
「え?」
森本のおじいちゃんと昴の声がぴったりと重なった。
きょとんとしている顔もなんとなく似ている気がして楓の頬がかあっと赤くなった。
「えっと、私駅までの道のり分かるし、森本のおじいちゃん忙しいでしょ?」
「もちろん良ければだけど」そう付け足して、あははと笑った。
「え、いいの?」
「うん」と頷いた。