ドロ痛な恋が甘すぎて アミュ恋2曲目

 綾星くんと話していると本当に不思議。

 
 今も明らかに心のど真ん中に深い傷があって。

 蒼吾さんのことを思いだした瞬間、えぐられるように痛みだすのに。

 綾星くんの声を聞くと、なぜかスーッと楽になる。



 そんななか悪さを含んだ瞳を輝かせた綾星くんが、あえて私の傷をえぐってきた。



「ほのかの彼氏だけどさ」



 思い出させないで欲しい。

 今は何とか、心の痛みをごまかせているのに。



 そんな私の心の声なんて届くはずもない。


「あの人って、詐欺師?」



 え? え?



「親が入院するとか言われて、お金渡してない?」



 堪えられなくなって、ぷっっと噴出してしまった。



「それはないかな」


「金せびってくる前に気づいてよかったな。だってほのかなら、人を信じて金渡しそうじゃん」


「そういう人ではないので」


「なんで言い切れるんだよ」


「彼ね、私が働いている会社の副社長だから」


「は?」

< 36 / 216 >

この作品をシェア

pagetop