梅雨に生まれた君へ
毎年恒例の誕生日。
1年に1回の誕生日。

だけど、私の誕生日はいつだって天気が悪いの。


決まって雨に雷。


どんより空。

うるさい蛙の鳴き声が、プラスしてーー



早く梅雨ーー


通り過ぎて、といつも願ってた。




梅雨が終われば、毎日快晴。


どうせなら7月1日に生まれたかったよ。


7月に、入れば青空が広がってる。
その分、暑さが込み上げるけどーー。



暑いのは苦手だけどーー

雨より断然いい。






「あたしは、雨の日好きだけどなぁ」






は?

雨の日が好きだと?


私は友達を不思議な表情で見た。





「見た事ない?
雨上がりの空」





雨上がりの空?




いつだって曇ってたはずだけどーー。




< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop