梅雨に生まれた君へ
「じゃあ、教えない。

誕生日が梅雨ならいつか、きっと見れるはずだし。
それを見たら梅雨だって、きっと好きになるよ」



そう言って友達は教えてはくれなかった。




だから毎年、続く梅雨時期はーー


嫌いな季節だけど


いやな空だけど







空を、眺めてた。








「あーあ、いつ出会えるのかな。


友達は何を見たんだろう。。」





雨上がりの空。




梅雨に見れる。
それを見たら私は梅雨を好きになる?


嫌いなどよんだ雨空に、私は期待なんてしてなかった。



いつだって、毎年1年に1回の梅雨時期はーー私にとって最悪な誕生日なんだから。










だけどーーーー。










「あ、あれってーー」











いつもと変わらない雨。




止んだ雲間の間から漏れた光。








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