こじらせ社長のお気に入り
追い払ったって……
仮にもお友達でしょ?まあ、どの程度の仲なのかははっきりしないけど。でも、相田ちゃんの方は、明らかに好意を寄せていたじゃない。

「なんか、言い方がひどいですよ。追い払っただなんて。仮にも親しいお友達なんですよね?」

「へ?お友達?ないない。会ったのなんて、さっきが2回目だぞ」

2回目で、あのボディータッチ。
〝私達、やっちゃいました〟感が、ぷんぷんしてたじゃない。

だめだ。これ以上、この人に何を言っても通じなさそう。

そっと小さくため息をついた。
社長のプライベートにまで、付き合いきれないわ。

「今日は、午後の予定も詰まっています。早く食べてしまいましょう」

不毛なやりとりに終止符を打つと、運ばれてきた料理を無言で食べた。

「せっかくの癒しの時間が……」

社長の独り言に、「それなら相田ちゃんに癒してもらえよ」と、心の中で呟いておいた。







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