こじらせ社長のお気に入り
「きっと、こうして会社を成功させているのだから、社長は仕事のできる人なんでしょうね」

「ええ。そう意味では、私も彼を認めていますよ」

〝そういう意味〟以外の部分の見解を、ぜひとも聞いてみたいものだ。

「側につかせていただいて、私もそれはわかっているんですけど……あれはどうにもならないんでしょうね」

再び社長目を向ける。さっきより、1メートルぐらいは進んだかしら?
私につられて、副社長もオフィスの中央に目を向けた。

「まあ、病気みたいなものですね。何かあったんですか?」

「えっと……まあ」

「聞かせてください。善処します」

なんだか、告げ口のようになってしまうようだけど……
いや、仕事に邁進したい私にとって、今日のようなことは障害になりかねないから、最初ぐらい言っておこう。

< 44 / 223 >

この作品をシェア

pagetop